Q.エンディングノートとは何ですか?

A.自身が亡くなったときのために備えて書くノートのことです。「終活」の一環で作成されるノートであり、人生の最期をどう迎えるのか、残りの人生をどのように歩んでいくのかを考えるために書きます。

エンディングノートを書いておくことで、残された家族は様々な決め事や手続きを進めやすくなります。体力に余裕があるうちに、身辺をある程度片付けておく「生前整理」の一環でもあり、資産のことや葬儀内容をはじめ、解約しなければならないサービスのことや、供養方法、家族へのメッセージなど、ノートに記入することは様々です。 家族に想いを託せる、家族に伝えたい内容を整理できる、人生の振り返りができる、備忘録として活用できる。

エンディングノートに書くこと

エンディングノートへ書き残しておくこと

  1. 自分のことについて
    • 本籍地
    • 運転免許証
    • 健康保険証
    • パスポートの保管場所
    • 住民票コード
    • マイナンバー
  2. ペットのことについて
    • 誰しもに当てはまるわけではありませんが、ペットを飼っている場合は、自分の死後はペットをどのように扱って欲しいのかについて書くことができます。誰にペットの面倒を見て欲しいのか希望を伝えれば、家族にきちんと配慮してもらえる可能性は高まります。家族が同居していたわけではなく、ペットの情報についてよく知らないのであれば、細かな情報を盛り込むという方法もあります。例えば、ペットの性格や好きなもの、お気に入りのおやつやおもちゃを始め、加入しているペット保険や通っている動物病院について記入しておくと、次の飼い主になる人も飼いやすいでしょう。何も伝えないままだと、家族の元から手放すという選択をされてしまう可能性もありますので、家族に面倒を見て欲しいのであれば忘れずに必ず記入しておきましょう。
  3. 資産について
    • 預貯金
      銀行名や口座番号、ネットバンキング用のIDなど公共料金やクレジットカードなどの自動引き落としの情報。
    • 年金
      基礎年金番号や加入した年金の種類などの公的年金に関すること企業年金や個人年金などの私的年金に関することです。
    • 資産
      有価証券やその他の金融資産・不動産に関すること・骨とう品や貴金属などの資産価値があるもの・貸金庫やトランクルームなどの有無・貸しているお金
    • 借入金・ローン
      借入先名や返済方法、担保の有無など・借金の保証人などの保証債務・クレジットカード・カード名称やホームページ用ID、紛失時の連絡先・電子マネーやポイントカード
    • 保険
      加入している保険会社名と種類、商品名
      資産に関することを記入する際には、くれぐれもエンディングノートの紛失を想定したうえで記入しましょう。例えば、銀行口座の暗証番号、クレジットカード番号などを全て記入すると、不正に利用されてしまう恐れがあります。あくまで、家族に存在を伝えられる範囲の情報としましょう。
  4. 身の回りのことについて
    • 携帯電話の契約終了時等の連絡先
    • パソコンのプロバイダ名
    • メールアドレス
    • ホームページのID
      インターネットのサービスについては、ログイン情報だけでなく、アカウントを残すか退会するのか、投稿してほしいメッセージなどもあれば付け加えておくとよいでしょう。
  5. 家族・親族について
    • 家族・親族の一覧
      現在の家族や自身の親や兄弟の続柄、連絡先・同居していない家族や養子の有無など・相続の際に使用する親族表
    • 友人・知人の一覧
      友人や職場の同僚の連絡先・自分の葬儀に参列してほしい人
      親族表は亡くなった時にスムーズに訃報連絡をしたり、相続人と相続順位の把握をしたりする際に役立ちます。また、古い友人への連絡先が現在も有効であるか、この機会に確認しておきましょう。
  6. 医療・介護について
    • 病院やお薬
      かかりつけの病院名や電話番号・常用している薬・持病やアレルギー
    • 告知・延命処置
      重病を患った際の治療方針を決める人・病名の告知について・回復が見込めない場合の延命措置について・臓器提供や献体登録の有無
    • 介護
      希望する介護施設や内容・介護内容の方針を決める人・費用について・認知症になったらどうしてほしいか・介護をする人に伝えておきたいこと
      告知や延命処置、介護の希望する内容については、いざという時にご自身と家族の意見が異なることがないよう、一人で決めずに家族や親しい方に相談をしながら記載するようにしましょう。
  7. 葬儀・納骨について
    • 葬儀
      希望する葬儀の内容・菩提寺(ぼだいじ)の名前や連絡先、宗派・喪主になってほしい人・葬儀に呼んでほしい人・遺影に使ってほしい写真・費用について
    • 納骨
      希望する納骨方法・お墓の所在地や連絡先、墓地の使用権者・お墓を継承してほしい人
      ※葬儀の内容については、家族だけで行ってほしいという希望や、できる限り費用を抑えて他のことに使ってほしい旨などを記入します。
  8. 遺言について
    • 遺言書
      遺言書を作成しているかいないか・保管場所と種類(自筆証書、公正証書、秘密証書) ・作成時に相談した専門家の連絡先
    • 相続
      誰に何を相続させるかの希望
      ※エンディングノートには法的効力はありません。「家族が参考にするためのもの」と認識したうえで記載しましょう。法にのっとった遺産相続を希望するのであれば、必ず遺言書の作成を行いましょう。

Q.エンディングノートをスムーズに書くポイントはありますか?

A.

  1. 書きやすい項目から書いていく
    • 書く内容に悩んでしまう場合は、このような項目から優先的に書いていくことをおすすめします。考えなければならないようなところも、すぐに思いつくものとなかなか内容が決まらないものが出てくるでしょう。この場合も書きやすさを優先しながら1つずつ着実に記入していくとスムーズです。
  2. 空欄があっても気にしない
    • ノートの中に記入していない項目があると気になってしまいがちかもしれませんが、あまり気にする必要はありません。考えがきちんとまとまってから書くこともできますし、人によっては書く必要のない項目という場合もあります。特に、若い人は高齢者に比べると一般的に考えれば死のリスクは低いものです。20代や30代のうちは空欄があっても気にしなくて良いでしょう。今は書けなかったとしても、数年や数十年経ってから書けるようになる可能性もあります。
    • 書けない、あるいは書くことがないというのは、その項目の重要度が低いという考え方もできるでしょう。遺される家族からしてみても、すべての項目が書かれていなければ困るというわけではありません。幾つか記入されているだけでも助かるものですから、気楽に考えて書いてみてください。
  3. 家族と相談しながら書く
    • どんなことを書けば良いのかがわからない、もしくはどんな情報が家族の役に立つのかがわからないという場合は、相談しながら書いてみるというのも手です。家族の意見も取り入れながらであれば、重要な項目は何なのかを明確にできるでしょう。家族がどんな情報を求めているのかがわかれば、記入を優先すべき項目も把握できるものです。また家族だけではなく、専門家や同年代の友人に相談してみるという手段もあります。
    • 司法書士や弁護士に頼んで遺言書の作成も進めている場合は、エンディングノートも書いていることを伝えてみてください。遺言書作成の話のついでにでも、ノートに書くべきことについて話を聞いてみると参考になるはずです。

Q.葬儀保険というものがあると聞きました。どんな保険なんですか?

A.葬儀保険とは、「葬儀費用の支払いで困らないようにあらかじめ準備しておくこと」を目的として生まれた保険のことです。保険にはいくつか種類がありますが、葬儀保険は「少額短期保険」というカテゴリーに当てはまります。少額短期保険とは突発的な支払いが必要になった場合に、必要な期間に必要な額だけ引き出せるように作られた保険のことです。

葬儀保険の種類

  1. 保険金定額タイプ
    • 保険料定額タイプは、支払う保険料の年齢によって月々の掛け金は増えていきますが、受け取る保険金額は変わりません。例えば、保険金100万円を受け取る契約を結んだ場合、49歳までは月々1,500円の保険料を支払い、50~69歳までは月々2,000円の保険料を支払うというように、徐々に保険料は高くなっていきます。ただし、受け取る保険金は変わらずに100万円となります。
  2. 保険料一定タイプ
    • 保険料一定タイプは、年齢に応じて受け取れる保険金額は減額されますが、毎月支払う保険料は加入者が99歳になるか亡くなるまで一定の葬儀保険です。支払う保険金は一定ではありますが、加入者が亡くなる年齢によって受け取る保険金が変わることになります。例えば月々3,000円の保険料を支払う場合には、49歳までに亡くなった場合は200万円、69歳までに亡くなれば150万円というふうに、徐々に受け取る保険金が減っていきます。

葬儀保険がメジャーになった背景

一番の原因は葬儀にかかる費用が莫大なことが挙げられます。葬儀全体に係る費用の全国平均は195万円とされています。

  1. 通夜・告別式等の葬儀費用一式
    • 通夜・告別式を進行していくために必要となる基本的な費用です。式場や祭壇、故人の遺影、棺、遺体の運搬費用、供花、骨壷、ドライアイス、火葬費用等が必要です。この費用の割合が最も大きく平均で120万円程度必要になります。
  2. お料理等の飲食接待費
    • 故人の通夜、葬儀後に出席したお客に料理を振る舞う通夜ぶるまいや、精進落とし、参列者に手渡す返礼品に関する費用です。およそ40万円程度かかると言われています。
  3. 僧侶等への謝礼(お布施)
    • 宗教は異なっても、僧侶や神父、神官への謝礼は必要になります。本来、お布施は金額が決まっているわけではありませんが、仏教の場合、お布施はもとより、戒名、お経の費用もかかります。宗教・宗派の違いや戒名・読経をお願いするかによってお布施の費用は異なりますが、約15万円~50万円程度かかると言われています。
  4. その他
    • 葬儀が終わっても仏壇、お墓、墓地の購入、病院の医療費の支払、故人の遺産や家財道具の処理等で多くの費用や手間が必要になります。
年代別人口分布予想図

2025年に団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になるので、今後葬儀の回数が増えていきます。(=莫大な葬儀費用を支払う機会が増えていきます)

葬儀保険のメリット
  1. 突発的な葬儀費用の支払いに対応できる
  2. 預金と違い、スムーズにお金を受け取ることができる
  3. 毎月少額の保険料から始められる
  4. 高齢になり通常の生命保険等に加入することが難しくなった方も入りやすい
葬儀保険のでデメリット
  1. 葬儀保険の契約日から一定期間は葬儀保険が適用されない期間がある
  2. 契約している保険会社が経営破たんした場合でも、契約者を保護する機関が存在しない
  3. 会社の破綻や物価の変動によっては、保険金額が下がる可能性がある 
注意点

死亡保険など生命保険の保険金には相続税に関する非課税枠が儲けられていますが、葬儀保険に関しては受け取った保険金に税金がかかります。つまり、葬儀保険で受け取る保険金は課税対象です。受取人が保険料の負担者、保険金受取人、被保険者の場合にはそれぞれ課税される税金も異なります。

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